土壌・地下水汚染調査 環境省(指定調査機関 環2005-2-1001)

数多くの調査実績を活かし、お客様のご要望に柔軟に対応いたします。

土壌・地下水汚染調査において重要なことは、汚染の分布状況や汚染濃度等を出来る限り正確に把握することです。
当社は汚染調査に携わる技術者の専門教育はもちろんのこと、十分に検証のうえ導入した各種機器を用い、数多くの汚染調査に関わってまいりました。
その経験を踏まえ、様々な汚染調査に関わるご要望にお答えいたします。   

調査項目

使用機器 所有台数 調査内容および主な使用目的 適用地盤 可能深さ(m)
ジオプローブ 3 土壌・地下水試料の採取
観測井戸設置
あらゆる地盤 基本的には
制限なし
コブラMK-Ⅰ 1 表層土壌の採取
ジオプローブが搬入不可能な屋内等の閉所、狭小地での作業
玉石、礫や固結地盤を除く地盤 ~14m
ポータブルガスクロマトグラフ
 SRI310
1 土壌ガス調査

調査詳細

地歴調査

土地履歴一覧表(例)
航空写真(例)
※上記の資料例はイメージであり
実際の汚染サイトを示したものではございません。
地歴調査

地歴調査とは、「資料等調査」とも呼ばれ、対象地の過去の利用履歴を調べる事で土壌汚染の可能性を評価する調査です。

本調査では対象地での土壌・地下水等の採取、分析は実施せず、公図や住宅地図、航空写真、登記簿謄本等の比較的入手し易い資料から得られる情報や現地確認、関係者の聞き取りを行うことで土壌汚染の可能性を評価します。

一般的には現地にて実際に土壌や地下水を採取する土壌汚染状況調査の事前調査に位置づけられ、対象地における土壌汚染の可能性を評価します。

なお、土壌汚染対策法の義務調査等として地歴調査を実施する場合は環境省認定の「指定調査機関」が実施することとなっております。

当社は「指定調査機関」としてさまざまな業種のお客様からの御依頼を受け、数多くの調査実績がございます。

土壌汚染状況調査 ・ 土壌汚染詳細調査

土壌汚染状況調査の一例
土壌汚染状況調査

「地歴調査」は既存資料等により対象地の汚染リスクを評価しますが、 土壌汚染状況調査は、対象地にて実際に土壌・地下水等を採取し、分析することで汚染の有無や濃度分布状況等を把握します。

本調査は土壌汚染対策法の「土壌汚染状況調査」に相当し、汚染物質の平面的な分布状況の把握や汚染源の推定、絞込みを目的として行います。

土壌汚染詳細調査の一例
土壌汚染詳細調査

詳細調査は、土壌汚染状況調査により汚染の可能性があると判断された場所で深度方向のボーリング調査を行います。

上記のボーリング調査により得られた土壌・地下水を分析することで汚染物質の3次元的な濃度分布を把握します。

当社では経験豊かな専門技術者が各種条件(工期、地質、搬入条件等)に応じて、自社所有のジオプローブやコブラ等各種のボーリングマシンの中から最適な掘削方法を提案させていただきます。

土壌・地下水採取方法

ジオプローブ6610DT
土壌サンプラー(クローズドサンプラー)
地下水サンプラー  PVC製  ステンレス製
土壌ガスサンプラー
土壌・地下水汚染調査用サンプリングマシン
ジオプローブ
(当社所有台数 3台)

土壌汚染状況調査は対象地にて実際に土壌・地下水を採取し有害物質による汚染の有無や濃度を平面的(二次元的)に把握するものです。

さらに、詳細調査は土壌汚染状況調査の結果を踏まえ、深度方向の調査を実施し、三次元的な汚染の有無や濃度分布を把握します。

上記調査を実施する際の留意事項として、対象地の土壌や地下水を極力変質させずに採取し、分析機関へ搬入することが重要となります。
有害物質には揮発しやすい性質のものもあるため、最大限の注意を払い変質を防止しなければなりません。

この目的を達成させるためには、対象となる物質の性質や対象地の土質等を十分に把握し、それらをふまえた最善の方法で専門技術者がサンプリングを実施する必要があります。
採取さえ出来れば方法は何でも良いわけではありません。

例えば、従来の地盤調査におけるサンプリングは
  「力学的に乱れの少ない試料を得る」
ことを主な目的としますが、

土壌・地下水汚染調査におけるサンプリングでは
「対象物質の濃度及び化学形態を変化させずに試料を得る」
ことが目的となります。
また、サンプリングに際しては二次汚染を起さないことが重要となります。

従来の地盤調査におけるサンプリング手法が全ての土壌・地下水汚染調査に適さないわけではありませんが、対象物質によっては不適切であることも事実です。

当社所有のジオプローブを用いたサンプリングは油圧と連続打撃ハンマー装置併用による無水掘削方式を用いて各種専用ツールスを地中に打ちこみ土壌試料等のサンプリングを行う方法です。

この方法は作業効率や経済性に優れているのは勿論のこと、土壌・地下水汚染調査で最も留意すべき二次汚染や対象物質の濃度、化学形態の変化を極力防ぐ信頼性のある方法です。

また、観測井戸を設置することなく地下水試料採取が可能なウォーターサンプリングツールやVOC(揮発性有機化合物)により汚染されたサイトの浄化剤充填ツール、コンダクティビティ(電気伝導率)を応用した土層の検層ツール等の周辺機器も充実しており、様々な汚染調査に活用可能です。

さらに、「電気式静的コーン貫入試験」いわゆる三成分コーン試験も実施可能であり、地盤中の「先端抵抗 qc」「周面摩擦 fs」「間隙水圧 u」を測定することが出来ます。

各種サンプラーについて

土壌サンプラー(クローズドサンプラー)
コンタミネーション防止、土壌採取対象深度のみのサンプリングが可能です。

地下水サンプラー
(ステンレス、PVC製スクリーンから選択)
 井戸設置をすることなく、目的深度の地下水採取が可能です。先端捨てコーン以外は回収して再利用可能で必要に応じ調査孔をグラウトにて充填することも可能です。

土壌ガスサンプラー
簡易型のガスサンプラーです。目的深度まで打ち込み、土壌ガスを採取します。表層ガス採取では対応出来ない深部の汚染や、目的深度のみで試料を採取したい場合に使用します。

コブラMK-Ⅰによる土壌採取状況
土壌サンプリングマシン
コブラMK-Ⅰ
(当社所有台数 1台)

連続打撃ハンマー方式による簡易土壌・地下水サンプリングマシンです。

コンパクトなエンジン動力式なので、人力掘削では労力と時間を要する表層土壌の採取やジオプローブが搬入不可能な屋内等の閉所、狭小地、法面部での作業に威力を発揮します。 
導入当初より土壌・地下水汚染調査のみならず、河川堤防の土質確認調査等でも実績があり、数多くのお客様から御好評を戴いております。

土質にもよりますが、深層部における土壌採取も可能で、当社では深度14mまでの土壌採取実績があります。

観測井設置

井戸設置用ケーシング (先端コーン付)+2インチ井戸材
井戸材料PVC 2インチ(直径約50mm)
井戸材料挿入状況
シール材(ベントナイトペレット)充填状況
施工後
観測井設置

当社所有のジオプローブを用いた観測井設置は「無水掘削方式」による作業の為、従来の泥水を用いた方法と比較し、「泥水の影響によりpHが変化する」といった環境負荷が少なく、土壌・地下水汚染状況を把握する目的として最善の方法です。

また、作業も非常に効率的であり、対象となる土質、事前サンプリングの有無等にもよりますが、5m程度の観測井設置の場合、2~4本/日の施工が可能です。

無水掘削による観測井設置
作業手順(例)

①ジオプローブの無水打撃掘削方式を用い専用ケーシング
 (先端コーン付)を観測井設置深度まで打ち込む。
 (調査目的や土質状況により、予め設置深度まで
    土壌サンプラーによるサンプリングを実施)

②井戸材料(PVC等)をケーシング内に挿入する。

③ケーシングを抜管する。

④充填材(ケイ砂、ペレット等)を充填する。

⑤状況により井戸の口元部を保護管で養生する。

⑥地下水をベーラー等で汲み上げ井戸内を洗浄する。

⑦施工完了。

※施工可能な井戸径の目安は1~2インチ(約25~50mm)となります。

土壌ガス調査

土壌ガス分析器 SRI310
土壌ガス採取状況
現地ガス分析状況
土壌ガス分析器
ポータブルガスクロマトグラフ
SRI310
(当社所有台数1台)

土壌汚染対策法の第一種特定有害物質(全12項目)を対象とした土壌汚染調査では,土壌ガス調査を実施して土壌汚染の有無や平面的な濃度分布を把握します。

土壌ガス調査とは、地下の土壌にVOC(揮発性有機化合物)等による汚染が存在する場合、土壌間隙にガス化して滞留する性質を利用したもので、調査地点に直径15~30mm,深さ0.8~1.0m程度の調査孔を設け、土壌中のガスを専用容器に採取し、有害物質の有無や濃度を測定する方法です。

ガス分析器(ポータブルガスクロマトグラフ)は現地分析が可能であり、空調設備を完備した現地分析専用車と併せて適切な条件下でのガス分析が可能です。

PID/DryELCD
主にVOCを分析する検出器です。
PID検出とELCD検出の2チャンネルで測定が可能で有害物質の種類の特定をより確かなものにします。

FID(水素炎イオン化検出器)
現地においてTPH(全石油系炭化水素),オクタン等の簡易分析が可能な検出器です。

ヘッドスペース法
「土壌・地下水採取方法」で御紹介したジオプローブ等を用いてサンプリングした土壌・地下水を現地でダイレクトに簡易分析する方法です。

その他、ジオプローブのツールスを使用した土壌ガスサンプリングや営業中のガソリンスタンド等での検知孔ガス調査も可能です。

対策検討

ジオプローブによる浄化剤充填状況 (全景)
ジオプローブによる浄化剤充填状況 (近景)
浄化対策検討

土壌・地下水汚染の浄化対策は対象となる有害物質の種類や汚染状況等によりさまざまな方法が存在します。
当社では、汚染状況調査によって得られた結果に基づき、対象地において最適であると判断される対策を御提案いたします。

以下に浄化方法の一例を御紹介させていただきます。

●第一種特定有害物質(揮発性有機化合物)

・原位置浄化

化学的分解法
汚染範囲に薬剤注入用の井戸を必要量設置し、過酸化水素等の薬剤を注入することで浄化する方法。

土壌ガス吸引法
汚染源の周辺に吸引用の井戸を設置し、有害物質を含んだ土壌ガスを吸引することで浄化する方法。

微生物浄化法
土壌中に生息するバクテリアが有害物質を分解する性質を利用する方法。
バクテリアの栄養剤を注入することでバクテリアを活性化させ土壌中の有害物質を浄化する。

●第二種特定有害物質(重金属類)

不溶化
汚染土壌を掘削した後、汚染物質が溶出しないように不溶化剤を添加して基準値以下にした後に埋め戻す方法。

再資源化(セメント材料)
汚染土壌をセメントの原材料として再利用する方法。

土壌洗浄
土壌中に存在する有害物質を洗浄、分級、抽出等して基準値以下にする方法。

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