透水・圧密試験

土の透水試験は、土の透水性を求める試験で、地盤工学の多くの問題に関わっている。 土の圧密試験は、土の圧縮性と圧密速度に関する定数を求める試験である。どちらも、間隙水の相対移動である。

試験項目

試験名 規格 最短 試験日数 試料必要量 備考
土の透水試験(定水位) JIS A1218 3日 不覚乱試料 15cm 1供試体
土の透水試験(変水位) JIS A1218 3日 不覚乱試料 15cm 1供試体
三軸試験機を使用した透水試験   3日 φ5~10cm 岩・安定処理土試料等 1供試体
土の段階載荷による圧密試験 JIS A1217 11日 不覚乱試料 5cm 最大載荷加重:2560kN(5120kN載荷は別料金)
中型圧密試験        

試験詳細

土の透水試験 【JIS A 1218】 (定水位・変水位)

飽和状態にある土の透水係数k(m/s)を求める試験であり、粘性土等の浸透水量の少ない土に対応する変水位法と、砂礫等の浸透水量の多い土に対応する定水位法があります。

土の段階載荷による圧密試験 【JIS A 1217】

一定圧力pを24時間載荷した後、pと同じ大きさの圧力を加え24時間載荷します。この倍々の載荷段階の作業が8段階を標準とし繰り返し、圧密降伏応力Pc・圧縮指数Cc・体積圧縮係数mv・圧密係数Cvを求める試験です。これは、粘性土地盤の圧密沈下量及び沈下速さの計算等に利用されます。可能圧力は5~2560kN/m2であり、供試体の大きさは径6cm高さ2cmです。その他土質材料用に径15cm、20cmがあります。

中型圧密試験

(供試体Φ150~200mm) 粒度構成が粒径4.75mm以上の礫か混入する材料を対象とするもので、不撹乱試料及び締固め試験結果で決定した所要の密度に調整した撹乱試料を用いて、圧密または圧縮特性を求める試験である。供試体寸法は許容最大粒径を19.0mm以下の試料を対象としたΦ150mm×h50mmと許容最大粒径を37.5mm以下の試料を対象としたΦ200mm×h100mmによる2種類があります。試験手法は土の段階載荷による圧密試験と同様であるが、試験装置の構造は空圧で荷重を管理する構造となります。

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